「ひゃー！Sちゃん、こんなことしていいの！？おかーさーん！」
私の足元でフライパンやボウルのある引き戸の中をあさってるなぁとは思ってたんだけど。
配達してもらったばかりの野菜たちから、ほうれん草と長ネギまで持って行って、ちゃんと小さくちぎって、おままごとをしていた。
次女には大きいフライパンを、二つの手で持って揺すって、「じゃーじゃー」と言っていた。
通路や居間がネギくさかったけど、そんなことより毎日よく見てるもんねぇって感心してしまった。
片付けようとしたら次女が怒ったので、そのほうれん草たちをナムルにするのを抱っこして見せてみた。にこにこ。
混ぜるのは、一緒に菜箸を持たせてみた。にこにこ。
つい次女が寝てる間に…遊んでる間に…って考えてしまうから、ゆっくり料理を見せたのは初めてだったかもしれない。
食卓に並んだほうれん草は、「Sちゃんの作ったナムル」とねーさんにーさんから呼ばれて、美味しいとたくさん褒められましたとさ。
先週は、保育参観week。
３学期、進級や卒園前最後の参観と懇談会だったから、胸につーんとくるものがあった。
特に年長は、こどもたち以上に母たちの方が寂しさが強いのかもしれないねとみんなで話して泣いた。
幼稚園に一緒に通うのはあと何回？
お弁当を作るのはあと何回？
保育後にみんなで公園行けるのはあと何回？
いろんな拍子に、卒園までをカウントダウンしてしまう。
こどもたちは不安も抱えながら、でも新しい小学校生活に向けて瞳を輝かせているから、私も後ろ髪引かれてばかりじゃいけないね。前向いてがんばろ。
卒園と入学までに、やらなきゃいけないことも山積みだし…毎晩寝落ちてるばあいじゃないぜ。がんばろ。
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