2014年1月8日水曜日

TmrM & s #2

10月7日 41w3d
運動会の代休だった長女が私の実家へ遊びに行ったので、私は歩くぞー!と気合いを入れて、息子を久しぶりにベビーカーに乗せて、お世話になっているオーガニックマートまで買い物散歩に出掛けた。
歩き始めてすぐにお腹は強く張り始めて、時々休憩しながら1時間半で到着。
帰り道はアイスを買って公園のベンチで息子と並んで座って食べた。
途中でどーんと左右の足の付け根に強い痛みを感じて、少し赤ちゃんが下りたのかも!?と期待した。

午後、助産師さんが来てくれた。モニターをつけて、赤ちゃんの様子を確認。
お灸と内診もしてもらって、産道はすごく柔らかくて準備ok。子宮口は50%。とにかくひたすら本陣痛待ち状態。

内診したからか、少量の出血が続く。
不規則にきゅーんとした痛みがあるけど、前駆陣痛慣れしていたので、「この痛みがなくなりませんように!もっともっと強くなりますように!」と家の中でちょこちょこ動き回る。
19:00頃、息子に夜ごはんを食べさせている間も痛む。
母が長女を送ってきてくれてちょっと話す間にも痛む。
少しずつ痛みが強まってくる。数秒間、立ち止まる感じ。
母にも電話をくれた夫にも「痛いんだけどねぇ…どうなのかなぁ…」と、この時もまだ前駆陣痛かもしれないと疑う私。
30分後、頻繁になってきた痛みを逃しつつ台所を片付けながら、夫に電話。
「痛い!これは本物な気がする!駅からタクシーで帰って!!」
手帳の最後のメモ。
「20:45 アプリで陣痛チェックを始める。このまま本陣痛になりますように…」

間隔をチェックし始めたら、すでに5分。夫も帰宅。バタバタワタワタ。
でも、まだまだ痛みが弱かった。こんな痛みじゃ産まれないよねって思いつつ、一応助産師さんに連絡。
15分後、「よかったねー!きたねー!がんばろうねー!」と2人の助産師さん到着。

赤ちゃんが産まれることをしっかり理解している長女は興奮気味で、「あかちゃーん、でておいでー!」などといろいろ呼びかける。
一方、自由な息子は「ママ、しりとりしよう」と言い、私は「んー…いたたたた…いちご!」とか言いながら痛みを逃した。

確実にこれまでの前駆陣痛よりも痛みが強くて頻繁。
でも、息子の時にはもっともっと付いて行けない!って思うぐらいに、痛みの波が来て必死だったのに、今回は間隔が狭まって行かない。
ここまで来てまた痛みがひいちゃったら…と波待ちの間に何度も不安になった。
3人目だし短時間で終わるかと思われたお産は、眠くなったこどもたちが眠り、いつの間にか日付も変わっていた。
「おいで、出ておいで。一緒に頑張ろうね。」って言いながらお腹を撫で続けた。
波が来ると強烈に痛くて、でも痛いことよりも赤ちゃんが産まれようとしてくれたことが嬉しくてたまらなくて、涙が溢れて止まらなかった。
もう辛かったつわりの時期のこととか、夏の暑さとか、予定日過ぎてからの焦りとか、あらゆる自分の中の感情まで出て来てぼろぼろ泣く私を、夫が心配そうに見つめていたのをよく覚えてる。きっと痛みで苦しくて泣いていると思ってたんだろうなぁ。

助産師さんが「頭に触れるようになったよー」と教えてくれた頃からが、痛みのピーク。
助産師さんも夫も何回聞いても「静かなお産だった」と言うのだけれど、私の記憶ではラスト20分ぐらいは人生最大の大声で言葉にならない言葉を叫んでいる状態だったと思う。
口元に枕があったから私の叫びはラッキーなことにあまり漏れなかったらしい。
そんな状態を感じ取ったのか、寝ていたこどもたちも起きて、夫の膝へ。
とにかく今回は想像以上の痛みだった。頭の中はパニック。
こんなに痛いのになかなか出てこないし、頭が出て来たと思ったら途中で止まるし、周りの家の方々が間違いなく寝ている時間だし、目の前のこどもたちを怖がらせたくないと思いながらも、たまらず絶叫。
そうそうこの感じ!っていう強い痛みと熱さ、ずるんっと赤ちゃんが出た感覚。
赤ちゃんはすぐに私の胸の上にやってきた。
「うまれたぁー!わぁー!」とこどもたちと夫の嬉しそうな声と、赤ちゃんの「ほぎゃぁっ…ぁぎゃぁー」と元気な泣き声。
あぁ終わったんだ…と全身の力が抜けた。心の底からの安堵の気持ちと感謝の気持ちでいっぱいで、喜びで満たされた、特別な瞬間。




10月8日(41w4d) 3:43 自宅にて
3500g 52.0cm

お腹の中でギリギリまで粘って、さらに産道もゆっくり通ってきた女の子。
あなたに会える日をみんなでとっても楽しみに待っていたんだよ。
私たちから最初の贈り物。「菫」という名前をあなたに。
元気に産まれて来てくれて、どうもありがとう。ほんと、これに尽きる。

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